【書籍紹介】君の膵臓をたべたい/住野よる

書名:君の膵臓をたべたい

著者:住野よる

出版社:双葉出版

発行日:30/04/2017

頁数:325頁

分類:青春小説

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概要

「僕」は偶然拾った一冊の日記をきっかけに、クラスの人気者・山内桜良の”秘密”を知ってしまう。
秘密を共有することになった二人は、周囲には見せない本音を交わしながら、残された時間を共に過ごしていく。
明るく奔放な桜良と感情を表に出さない僕。正反対の二人が心を通わせていく中で、「生きること」意味が徐々に変化する。
やがて訪れる”その時”までの日々を、優しくも切ない筆致で描いた青春小説。

感想

この作品は静かで淡い日常の中に、確かな心の揺らぎを描いていると思います。大事なものを抱えながらも明るく生きる彼女を、他人に無関心だった「僕」が少しずつ変わっていく過程が、丁寧で優しい筆致で綴られているのがとても心地よかったです。僕の中で一日の価値が変わるような言葉が胸に刺さりました。淡々と進んでいく物語なのですが、ページをめくるほど心が温かくなり、読後には大切な人との時間を見つめ直したくなる一冊でした。

※以降あらすじ含む(クリックで表示)

余命わずかな桜良と感情を表に出さない「僕」。正反対の二人がお互いの価値観をぶつけ合う場面があります。そのシーンは言い合っているようで互いを認め合い、理解しているように感じます。「僕」だけでなく彼女も少しずつ変わっていき、互いの世界が色づいていく。その日々がどこまでも穏やかで、だからこそ別れの瞬間があまりにも残酷に感じられます。桜良の突然の死は涙を誘われますが、それ以上に彼女が「僕」に遺した言葉と想いに胸を打たれました。それは悲しみだけでなく、生きることの尊さを静かに教えてくれます。最後に、主人公の名前をラストまで書かなかったのは、斬新で住野よるさんらしい表現だと思いました。

こんな人におすすめ

僕は読みながら泣いてしまいました。感動を感じたい方にはおすすめです。
そして、僕が最初にこの本を読んだときは中学生の時です。その時でも一日で読み終えるほど面白かったです。これからの人生を歩んでいく若い方には読んでほしい一冊です。

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